ブレイドアンドソウル RMT
エヌ・シー・ジャパンがサービス中のMMORPG「ブレイドアンドソウル」にて,最新アップデート「鮮血の鮫港(せんけつのさめみなと)」が2014年9月16日に実装される。
ストーリーの序盤から存在が確認されている「衝角団」という海賊がいるが,今回の鮮血の鮫港はその衝角団の根城となっており,船団長である「ヘンリ・ムジン」が守護している。前回のアップデートでは,ボスキャラクターとして「ポー・ファラン」が登場したが,ヘンリ・ムジンはポー・ファランの育ての親という設定だ。
今回,実装を前に鮮血の鮫港の新インスタンスダンジョンをプレイさせてもらったので,その内容をお伝えしていこう。
レベル45を対象とした高難度ダンジョン「鮮血の鮫港」
鮮血の鮫港は,ポー・ファランが出現する「海蛇補給基地」をクリアすると入場できるインスタンスダンジョンで,4人用,6人用の「鮮血の鮫港」,24人用の「暗き鮮血の鮫港」の3パターンの難度が用意されている。4人用と6人用とでは,それほど敵の強さに変わりはないので,6人用に慣れてきてクリアできるようになったら,ドロップアイテム入手の競争率を下げるために,4人用に挑戦するというイメージだ。24人用は,大人数が参加できるぶん敵が強化されるので,門派で遊びたいときなどに適したコンテンツとなっている。
ダンジョン内部は,一部ショートカットできる通路が用意されているが,基本的には一本道になっていて迷うことはない。必然的に,マップのギミックよりもバトルが中心のダンジョンとなるわけだが,道中のザコ敵は堅く,強力なネームドモンスターも数多く出現する。さらに独特な攻撃法を持つボスが待ち構えているため,難度はかなり高い。エヌ・シー・ジャパンの内部テストでは,「死者を出さずにクリアできたことがない」ほどだそうだ。
制限時間ありの強力なボスが複数登場
ダンジョンの進行は,通行の邪魔になるザコ敵を殲滅しつつ,奥へ奥へと進むオーソドックスな仕様だ。道中を進むだけならそれほど苦戦はしないはずだが,問題となるのは,このダンジョンに登場するボスの数々。大ボスであるヘンリ・ムジンはもちろん,強力な中ボスも数多く配置されているのだ。
・猛毒アンコウ
第1の中ボスとなるのは「猛毒アンコウ」だ。見た目はアンコウというより恐竜で,陸上をのっしのっしと歩く姿は,どこがアンコウなのかまったく分からない。高い攻撃力に加え,一時的に視覚を奪う状態異常なども行ってくる,厄介な相手だ。
猛毒アンコウの戦闘スタイルは,地上フェーズと空中フェーズの繰り返しとなる。地上フェーズでは,巨大な体躯や尻尾を駆使した攻撃を行ってくるが,逆にこちらが攻撃するチャンスでもあるので,積極的に攻めていきたい。厄介なのは空中フェーズで,こちらでは尻尾をつかって天上にぶら下がってから,地上に向かって毒を吐いたり,「猛毒ヒルの卵」をまき散らしたりする。この卵は,放置しておくと危険な猛毒ヒルが生まれてしまい,パーティが崩壊しかねないので,地面に落ちているアイテムを活用して素早く破壊するのが重要だ。
そして,何より問題なのが,戦闘開始から5分が経過すると猛毒アンコウが凶暴化して,必ずパーティが全滅してしまうということ。空中フェーズに入っている間は,近接攻撃が届かなくなってしまうので,5分以内に倒すには,地上フェーズの間に無理をしてでもダメージを与えておくのがポイントとなるだろう。
BNS RMT
・軍需隊長 赤龍鬼
「赤龍鬼」は,猛毒アンコウと同様5分の制限時間付きとなるが,常時地上にいるため多少は戦いやすい中ボスだ。しかし,かなり高い体力を持っているため,闇雲に攻撃を続けるだけで倒すのは難しい。そこで利用したいのが,赤龍鬼の体力が一定以下になるたびに動き出す「殺傷型小型法機」だ。
これは,マップ上に複数配置されているオブジェクトで,ターゲットされたキャラクターに向けて飛んでくる。これを受けるとダメージを受けてしまうのだが,うまく赤龍鬼の方向へ誘導すると,赤龍鬼にもダメージを与えられるのだ。赤龍鬼への攻撃だけに集中していると,小型法機のターゲットにされているのが誰なのか気付きにくいので,画面に「殺傷型小型法機に動力が供給されました。」とメッセージが出たら,動き始めた小型法機の移動方向を確認するようにしよう。
・セイガ&コウガ
ダンジョン内にある「セイガとコウガの舞踏場」という場所に近づくと,ムービーが挿入され,ボンテージ風の衣装に身を包んだ女性2人組「セイガ」と「コウガ」が登場する。ムービーを見た後,道なりに進んでネームドモンスターを何体か倒した後,実際に彼女達と戦うことになる。
セイガとコウガは体力こそ少なめだが,2体を同時に相手にしなければならず,ここでも5分という制限時間を考えて戦う必要が出てくる。制限時間を過ぎると,やはりパーティは全滅してしまう。
2体出現するとなると,どちらか一方を集中攻撃して先に倒すという戦法も考えられるが,厄介なことに,片方を先に倒してもすぐに復活してしまう。そのため,パーティを2組に分けてそれぞれを攻撃を行い,ほぼ同時に倒さなければならず,プレイヤー同士の連携が重要になるだろう。敵が狙ってくるターゲットがころころ変わるので,慣れてきたら残り体力にだけ注意してアドリブで攻撃する相手を変えても良いかもしれない。
セイガ&コウガは素早い動きでパーティを翻弄してくるが,体力が減ると攻撃パターンが変化する。青い髪のセイガは,寒気系列の魔道士からスタートし,拳闘士を経て再び魔道士に戻る。赤い髪のコウガは,拳闘士から火気系列の魔道士になり,最後は拳闘士として戦うといった具合だ。
・ヘンリ・ムジン
ダンジョンマップの最深部では,巨大な船の内部へと潜入することになる。最後に待ち構えているヘンリ・ムジンのもとまで行くとムービーが挿入されるが……最後はプロレスよろしく,リングで雌雄を決しようという趣向らしい。リングだけでなく,ジャイアントスイングやバックドロップを繰り出してきたり,どこかで見たことがあるような挑発ポーズをしたりと,完全にプロレスにしか見えないユニークな攻撃を仕掛けてくるが,かなり強いので油断しないように。
ヘンリ・ムジンの特徴は,自身の残り体力が減ってくるにしたがって,新しいスキルが追加されて攻撃パターンが変化していくことだ。相手の攻撃を受け止めてから本気を出すあたり,チャンピオンの風格が漂う。また,状態異常を引き起こす攻撃が多いため,一度回避に失敗すると次に連携するスキルを連続で受けてしまうことが多い。ヘンリ・ムジン戦では,こうした攻撃の連携を確実に回避することが重要になってくるだろう。不慮の事故に備えて,体力管理もしっかり行っておこう。
ある程度体力を削るとヘンリ・ムジンが分身して,タッグマッチに移行する。分身といっても体力は高く,当然攻撃を仕掛けてくるので,かなり厄介だ。ただ,放置していてもヘンリ・ムジン本体を倒すことは可能なので,どういう方針で分身に対処するのか,あらかじめパーティ内で決めておきたい。
ヘンリ・ムジン戦では,中ボスと違って最初からの制限時間は設けられていないが,残り体力が少なくなると急にカウントダウンが開始される。ここで提示される制限時間は2分と短いので,最後にありたっけの火力を叩き込んで急いで倒すようにしよう。
以上,中ボス以上の強敵との戦い方を中心に,鮮血の鮫港の内容を紹介してきた。最高難度のダンジョンというだけあって,ポー・ファラン討伐に余裕が出てきた人にとっても,やり応えのあるコンテンツとなるのではないだろうか。なお,今回のアップデートに,ストーリーに関わるソロプレイ用のインスタンスダンジョン「武神の塔」も実装されるとのことなので,こちらも楽しみにしておこう。
Blade&Soul RMT