アヴァベル オンライン RMT
「スマートフォンでMMORPG」と聞いて,読者の皆さんはどう感じるだろう。画面が小さい,移動が大変そう,チャットできるのかな,そもそもどうしてMMORPGをスマホでやらなきゃいけないの?
PCやコンシューマ機がメインのコアゲーマーほど,ポジティブなイメージを受けないと思えるスマートフォン向けゲームだが,今回は「スマホのMMORPGはここまで来た」という話を「AVABEL ONLINE」(iOS / Android)を遊びながら,ざっくりとお届けしてみたい。
iOS版ユーザーとAndroid版ユーザーは,同じ世界で一緒に冒険できる
今回紹介する「AVABEL ONLINE」は,バベルの塔をイメージした「メインタワー」や,入るたびに道筋が変化する「ランダムダンジョン」を攻略することが主な目的のアクションMMORPGだ。
アクション性の高さや数多く存在するアバター,ファンタジー世界にマッチするサウンドなどのクオリティは初見で分かる本作の特徴だが,中でもとりわけ,美麗なグラフィックスについてはまず触れておく必要があるだろう。
何世代か前のスマートフォン用オンラインRPGは,割とポリポリした(=ポリゴンちっくな)キャラクターが多かったが,本作のグラフィックスは隔世の感がある。ゲームボーイアドバンスからニンテンドーDSになったかのような(言い過ぎ?)グラフィックスは,物理的な画面のサイズを抜きにすれば,PC用MMORPGレベルといってよいかもしれない。
“本格的なMMORPG”が場所を選ばずに手軽に遊べる
PC/コンシューマゲームは,スマートフォン向けゲームと比べ,ゲームを起動するときにちょっとだけ労力が必要だ。ソファーでリラックスしているときにやろうかなと思っても,重い腰を上げ,テレビ/ゲーム機の電源を入れ,ディスクを入れ,コントローラの電源を入れ……ゴニョゴニョ……。本当に些細なことだが,これが続くと,意外とめんどうに思えてくる。
一方,本作を始めとするスマホ向けゲームは,場所を選ばずに気軽にプレイできるのが最大の強みだ。スマホユーザーは,スマートフォンを常に手の届く範囲に置いていることが多いので,ゲームの起動に関わる手間や気合いがほぼ必要なく,ゲームをプレイするまでのハードルが極端に低い。
そして“場所を選ばず手軽にMMORPGを遊べる”という点が,「AVABEL ONLINE」の大きな魅力となる。
「アヴァベル」というタイトルは「アバター」と「バベル(の塔)」を組み合わせた造語だという
スマホ×ノンタゲ,時々バーチャルパッド,これが意外に快適
さて本作には,全7種類の職業が用意されている。キャラクタークリエイト時の職業選択はなく,すべてのプレイヤーが“ノービス”と呼ばれる職業でスタートする。ノービスの期間は,いわばチュートリアルのようなものだ。この期間が長いとちょっとダレてしまうが,レベル5(ほんの10分程度)になれば上位職へと転職できるので安心してほしい。
ノービス以外の職業は全6種類で,本作が採用している「ノンターゲティングシステム」により,職業ごとのプレイフィールはかなり異なる。
転職後からレベル20までは,ほかの上級職に“何度でも”転職可能。さらに振り分けたスキルポイントも全部戻ってくる
アヴァベル オンライン 育成代行
ウォリアー:
近接戦闘が得意なタンクタイプ
武器:
両手剣/片手剣/短剣/斧/鈍器
代表的なスキル:
「ヴァンスラスト」(片手剣/短剣/斧/鈍器)力を溜めて4連高速斬りをする攻撃スキル
「フレイムバースト」(両手剣)武器を地面に突き刺し,爆発を発生させるスキル
「ヴァンスラスト」(片手剣/短剣/斧/鈍器)
「フレイムバースト」(両手剣)
ローグ:
トリッキーなスキルを多く習得する職業
武器:
短剣/片手剣
代表的なスキル:
「ランブルペイン」(片手剣/短剣) 素早く移動しつつ4連撃を加えるスキル
「キルドライブ」(片手剣/短剣) 高速移動後に攻撃を行う突進スキル
「ランブルペイン」(片手剣/短剣)
「キルドライブ」(片手剣/短剣)
レンジャー:
遠距離から素早い攻撃が可能
武器:
片手銃/両手弓/短剣
代表的なスキル:
「マルチショット」(片手銃) 前方足元に多段射撃を行い,範囲攻撃をするスキル
「レイスティング」(両手弓/短剣) 気をまとった矢を一度に撃ち込む
「マルチショット」(片手銃)
「レイスティング」(両手弓/短剣)
クリエイター:
製造スキル/補助スキルで味方をサポート
武器:
鈍器/斧/片手剣/短剣
代表的なスキル:
「ポーションシャワー」(鈍器/斧/片手剣/短剣) ポーションを霧状に噴出させて継続的な回復効果を与える
「クラックバインド」(斧/片手剣/短剣) 力を溜めて大地を裂く強力な攻撃スキル
「ポーションシャワー」(鈍器/斧/片手剣/短剣)
「クラックバインド」(斧/片手剣/短剣)
アコライト:
パーティに1人は欲しい回復役
武器:
杖/鈍器
代表的なスキル:
「リンクヒール」(杖/鈍器) 周囲を癒しの力で回復するスキル
「リフレッシュ」(杖/鈍器) 範囲内の味方の状態異常を治癒する
「リンクヒール」(杖/鈍器)
「リフレッシュ」(杖/鈍器)
マジシャン:
広範囲/高威力の技が魅力な反面,防御力は低め
武器:
杖/短剣
代表的なスキル:
「ライトニングソル」(杖/短剣) 周囲に雷撃を落として範囲攻撃を与える魔法スキル
「エネブリッツ」(杖/短剣) 凝縮した雷球を生み出して設置する魔法スキル
「ライトニングソル」(杖/短剣)
「エネブリッツ」(杖/短剣)
「スマホでノンタゲとか,どうなのそれ」と言いたくなる気持ちも分かるが,本作は「1度攻撃したアヴァベル オンライン 最安値
敵を自動でロックオン」してくれる親切設計だ。きっと想像しているほどの“やりにくさ”はなく,アクションが苦手な人でもふつうに楽しめると思う。
ただ,いくら親切設計とはいえ,やはりゲーマーとして気になるのは「操作性やレスポンス」の部分。綺麗なグラフィックスで大規模な対人戦が楽しめるとしても,操作感が快適でないと,プレイするのがおっくうになってくるだろう。
そんなことを思いながらバーチャルパッドでプレイし始めたわけだが,驚いたことに,これがまた想像以上に快適だった。斜めや急旋回といった入力もスムーズに入るうえ,1つ1つのボタンの反応は,コンシューマゲーム機に引けを取らないほど良好な反応だ。その中でも“回避動作”の感触が良く,敵の攻撃を間一髪で避けられたときなどは,非常に爽快で気持ちいい。
文字入力の方法として「フリック入力」が登場したときのように,最初こそ慣れが必要だが,その洗礼を過ぎれば何も気にならないし,いまどきのバーチャルパッドに慣れている人であれば,慣れる必要すらない。
武器は職業ごとに制限があるが,防具に関しては制限がなく,頭部/上半身/下半身の3か所に好きな物を着用できる。また,武器や防具は生産することも可能だ
課金システムはまだ導入されていないが,正式サービス後には,さまざまな便利アイテムが充実していくことだろう
もうひとつ気になるゲーム中のチャットにしても,フリック入力,ケータイ入力,キーボード入力など,一通り揃っているので,慣れている方法で文字入力が行える。さらに,スマートフォン向けMMORPGではあまり見かけない「エモーションシステム」も搭載されているので,文字だけではなかなか伝えられない気持ちや感情も,キャラクターを使って表現することができる。
最大100人で同時対戦する大規模PvPは,上級者向けのエンドコンテンツ
本作の特徴の中でも,特に異彩を放つコンテンツ「100人規模のPvP」についても少し触れておきたい。大規模PvPは,いろいろなスマートフォンゲームで楽しめるが,これだけのアクション性とグラフィックスで最大100人による同時対戦が可能なことは,もはや本作ならではの特徴として挙げても差し支えないだろう。
本作のPvPは,キャラ性能や装備性能が勝敗に直結するタイプで,PvPへ参加するためのハードルは少し高め。だが,こうしたハードルの高さに反して,“意外と”PvP人口が多いのもまた事実だ。これは,ラグの少なさや,ほかでは味わえない大規模対戦が主たる要因だろう。
そんなPvPプレイヤー達を見渡してみると,レベルの差を埋める補正機能などが整っていないためか,レベルがカンストに近いプレイヤーがほとんどだった。つまり,昨日や今日ゲームを始めたようなプレイヤーは,何もできないまま一方的に倒されてしまうのだ。このあたりはあまりにも厳しい。今後は,誰でも気軽に参加できるような環境になることを期待したい。
スマートフォンでMMORPGは,大いに“アリ”
さて,いろいろと説明してきたが,詰まるところ,スマートフォンでプレイするMMORPGは,想像している以上に快適だ。なによりも,スマートフォンさえあれば,誰でも手軽に楽しめるというハードルの低さは,PC向けMMORPGと比べ非常に大きなアドバンテージと言える。
MMORPGとはかくあるべきとか,スマートフォンのゲームはこんなものと言うのは,正しかったり間違っていたりの,ある種の偏見を含んだものだ。「AVABEL ONLINE」はMMORPGの楽しみを構成する要素である職業,スキル,装備,アバター,そして大規模PvPなどがしっかり盛り込まれ,それがストレスフリーなバーチャルパッドでいつでも気軽に楽しめてしまう,MMORPGの一つの進化形だと思う。
受け入れても受け入れなくても,ゲームは変わっていくし,楽しめるかどうかを基準に置くのなら,こういう形の進化もアリだろう。
現在βテスト中ということもあり,システムの整っていないPvPなど荒削りな部分もあるが,そうした部分を差し引いたとしても,十二分に遊べる内容となっており,ぜひ一度試してみるべきだと思う。
“本作はPC不要の新時代MMORPGである”……は,ちょっと言い過ぎかもしれないが,スマートフォンでもここまで本格的なMMORPGができるというこの喜びを,1人でも多くのゲーマーに知ってもらえれば幸いだ。
アヴァベル オンライン 相場