決闘とダンジョンタイムアタックの選手による華やかな入場セレモニーの後，本作の開発元であるNeopleのグローバル室 アジアサービスチームのク・ギョンモ氏，そしてアラド戦記でGMを務めるGMガンジス氏，GMフォルテ氏が登壇し，今後のアップデート予定を公開した。

　まず2014年12月3日には，かねてから予告されているとおり，新キャラクター「ナイト」が実装される。昨年度の天下一決定戦において発表された学園アニメ風のプロモーションムービーを覚えている人も多いかもしれない。

　ナイトは16歳の少女で，さまざまなパラレルワールドに存在する自分自身の力を借りて戦うという設定。同時に実装される2次職「エルブンナイト」と「カオス」は，前者が森の動物と力を合わせ，後者が手下の悪魔を使役するキャラクターとなっている。

　さらに2015年上半期には，「新規システム『修練の部屋』実装」「状態異常の仕様変更」「新規コンテンツ『アントンレイド』の実装」「シーフの新職業『くの一』実装」「プリーストの2次覚醒職の追加」が行われる。順に見ていこう。

●修練の部屋
　いわゆる練習モードのようなもの。自由にモンスターを呼び出し，これに攻撃することでダメージを確認し，自分のキャラクターをセッティングするのに役立てられるとのことだ。

●状態異常の仕様変更
　精錬によって状態異常ダメージが追加されるようになり，キャラクターの「力」と「知能」の合計値が状態異常攻撃力を強化する比率がこれまでより50％増加する。この変更により，状態異常に特化したキャラクターがより活躍できるようになるという。

●新規コンテンツ「アントンレイド」
　これまでのストーリーに名前が出てきた巨大使徒「アントン」との直接対決が実装される。対アントン用の戦艦「ノーブルスカイ」号を拠点に，20人からなる攻撃隊を編成してアントンの体内へ乗り込み，40分という制限時間内に攻略を目指す。
　アントンレイドに出現するモンスターはすべて新規のもので，これを倒すことにより，アントンレイドでしか手に入らないレジェンダリーやエピック装備がドロップするそうなので，腕自慢のプレイヤーにとってはやりがいのあるコンテンツとなりそうだ。
　ク氏いわく「アントンレイドは，アラドの冒険者達にとってまったく新しい挑戦となる新規コンテンツ」だそうなので，続報に期待したい。

●シーフの新職業「くの一」実装
　シーフの3番目の2次職として，くの一が実装される。くの一は火炎を使った技と，変則的な攻撃を得意としており，ク氏によれば「今までに体験できなかった新しい戦闘スタイル」が楽しめる職業とのこと。日本での実装時には，韓国になかった独自仕様が追加されることも明らかにされた。独自仕様が具体的にどういった内容になるかは，この場では明かされなかったため，こちらも続報を楽しみに待ちたいところだ。

アラド戦記 在庫
●プリーストの2次覚醒の追加
　プリーストの2次覚醒として「セイント」「ジャスティス」「太乙仙人」「イモータル」が追加される。

　最後にク氏は「今回ご紹介した以外にも，未公開の新規コンテンツをたくさん準備しております。これからもアラド戦記の進化を楽しみにしていて下さい」と述べた。
　このほか，アラド戦記のイメージキャラクターであるプロレスラーの松田慶三さんが，クリーチャーとして実装されることも告知された。実装時期は未定だが，物理型と魔法型の2種類が用意されるとのこと。

　ク氏と入れ替わりに登壇した松田さんだが，クリーチャーとなった自分が歩いたり，スキルを使ったりしている様を見てご満悦の様子。
　会場では，クリーチャーとなった松田さんがゲーム内で話す台詞を，松田さん本人に決めてもらうという企画も行われた。GMガンジス氏の「かっこいいクリーチャーにしましょうか，お茶目なクリーチャーにしましょうか？」という問いかけに「お茶目な方がいいんじゃないですか？」と即答。「クリーチャー装備時」「名前を呼ばれた時」「お腹がすいた時」「レベルアップした時」「主人が死んだ時」のそれぞれの台詞を，お茶目なイメージで考案していた。実際の台詞がどうなるかは，実装時を楽しみに待ちたいところだ。

最速を目指してプレイヤー達が競い合ったダンジョンタイムアタック部門

　アップデート内容の発表後は，2人の選手がダンジョンをクリアするまでの時間を競うダンジョンタイムアタック部門で，代表8人によるトーナメントが行われた。

ダンジョンタイムアタック部門（選手名：職業）

•♪息吹♪選手：レイヴン
•off_paco選手：竜闘士
•chaos_選手：デスブリンガー
•鬼神望星丸選手：剣豪
•KSHD選手：レイヴン
•ダブリット選手：プライム
•ハムの人＠選手：ゴッドハンド
•110の王選手：念帝閉月羞花

　3位決定戦は，110の王選手とダブリット選手というカード。両者互角の立ち上がりとなったが，激戦を戦い続けた緊張のせいか110の王選手が2回力尽きてしまって脱落。ダブリット選手が見事にダンジョンをクリアし，3位の座を勝ち取った。

　決勝戦は鬼神望星丸選手対♪息吹♪選手。巧みなプレイで♪息吹♪選手がかなりのリードを保ってボス戦に突入。そのままボスを危なげなく倒し，♪息吹♪選手の優勝が決定した。

決闘部門は熱戦と名勝負の連続！

　決闘部門はいわゆるPvPで，決闘場での1対1の戦い。決勝戦と3位決定戦は3本勝負，そのほかの試合は1本勝負で雌雄を決する。
　8月のオフラインイベント「アクションフェスティバル2014」で行われた予選で上位の成績を修めた2名，そして10月のオンライン予選を勝ち抜いたプレイヤー12名，そして昨年度の優勝者及び準優勝者を加えた16名によるトーナメントで最強の座が争われる予定だったが，awegweg選手が欠席となったため，15名での開催となった。

決闘部門（選手名：職業）

•あるるん。選手：ジーニーウィズ
•あわじくん選手：エクリプス
•*えれこ*選手：オーバーマインド
•鬼なき戦士選手：剣神
•さくまる選手：オーバーマインド
•小鳥遊結衣選手：阿修羅
•タケノコINアワビ選手：ホーリーオーダー
•握るよ？選手：アルティメットディーヴァ
•2代目ずばん選手：エクリプス
•にゃらららら選手：ウォーロック
•波多選手：カイザー
•ヒナ. 選手：アシュタルテ
•legendnight選手：レイヴン
•レバリー選手：プライム
•Eustoma選手：ホーリーオーダー
•awegweg選手：アークメイジ（欠席）

　注目が集まったのは，昨年度の優勝者である，あわじくん選手と準優勝の小鳥遊結衣選手だ。
　連覇を狙うあわじくん選手は，昨年のムーンエンプレスに引き続き，同じサモナー系の職業であるエクリプスを使用。順調に勝ち上がるものの，準決勝において，同じくエクリプスを使用する2代目ずばん選手と当たることに。互いに精霊を召喚し，相手の攻撃を避けつつ隙を突いてエクリプス本体を狙うという息詰まる戦いとなったが，2代目ずばん選手の粘りの前に敗れている。

　一方，事前のインタビューで「決勝戦で一番対戦したい相手」として鬼なき戦士選手の名前を挙げていた小鳥遊結衣選手は，決勝戦どころか1回戦で鬼なき戦士選手と当たることになったが，この対決に勝利し，その後も波多選手，そして握るよ？選手との接戦を制して決勝戦へと勝ち上がった。

　3位決定戦は，握るよ？選手対あわじくん選手の対戦。接近戦を得意とするアルティメットディーヴァと，精霊を召喚して遠距離から戦うエクリプスという，対照的なキャラクターの激突となった。なんとか距離を取って精霊を召喚したいあわじくん選手だが，握るよ？選手の猛追がそれを許さない。1本目に勝利したことでペースを掴んだ握るよ？選手が2本目も連取し，3位に決定した。

　決勝戦では，小鳥遊結衣選手対2代目ずばん選手が激突した。小鳥遊結衣選手にとっては，昨年の決勝戦と同じくサモナー系との戦いという，ある意味因縁のカードだ。

　1本目は，開幕と同時に攻め込んだ小鳥遊結衣選手が，攻めの姿勢を貫くことで勝利。2本目も小鳥遊結衣選手が果敢に攻め込むが，2代目ずばん選手も負けずに精霊を召喚し，ほぼ互角の展開となった。終盤，小鳥遊結衣選手の攻撃に2代目ずばん選手が捕らえられ，勝負あったかと思われたが，横からフォローに入った精霊が小鳥遊結衣選手にトドメを刺し，2代目ずばん選手が勝利した。
　1対1で迎えた3本目。小鳥遊結衣選手の戦術は変わらず，攻めの一手だ。2代目ずばん選手も精霊と連携しつつ攻撃するものの，小鳥遊結衣選手が怒濤の勢いで押し切って最強の座を手にした。
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