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千葉・幕張メッセで開催された,ゲーム実況とゲーム大会の祭典「闘会議2015」の2日めとなる2015年2月1日,スクウェア・エニックスブースで「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」(PC / PS4 / PS3。以下,新生FFXIV)のステージイベント「FFXIV 出張プロデューサーレターLIVE in 闘会議」(以下,PLL)が行われた。
今回のPLLは「マンダヴィル・ゴールドソーサー特集」と題されて,パッチ2.51で実装されるマンダヴィル・ゴールドソーサー(以下,ゴールドソーサー)について,プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が解説。一部は「第19回FFXIVプロデューサーレターLIVE」のもの(関連記事)と重複するが,今回のPLLで紹介された情報をまとめておこう。
パッチ2.51のリリースは2月24日予定。トリプルトライアドとチョコボレースが2本の柱
そもそもゴールドソーサーとは,「ファイナルファンタジーVII」でお馴染みのゲームセンターのことだ。それが,新生FFXIVにもいよいよ実装となる。
吉田氏によると,ゴールドソーサーは「トリプルトライアド」と「チョコボレース」という二つが大きな柱となり,そのほかにも「G.A.T.E.」(Gold saucer Active Time Event)といったイベントや「くじテンダー」,さらに各種ミニゲームも用意されているとのことだ。
トリプルトライアドは「ファイナルファンタジーVIII」に登場したカードゲームで,四辺に数値が書かれたカードを9つのマス目に1枚ずつ出し合い,隣り合ったカードの辺の数値が大きければ,相手のカード(マス)を支配できるというもの。最終的に多くのカードを支配したプレイヤーの勝利となる。
吉田氏はチュートリアルを動画で披露しながら,このトリプルトライアドのルールは非常に多くのものを用意しているが,代表的なものは「オールオープン」「ランダムハンド」「セイム」の三つになると説明した。
オールオープンは自分と相手の手札がすべて見えるというもので,ランダムハンドはすべてのカードからランダムで手札が構成されるというもの。セイムは,出したカードの四辺のうち,2箇所以上の数値が隣接したカードの数値と等しい場合,それらのカードを支配できるというものだ。このうちセイムについて吉田氏は,難しくなるので上級者向けのルールになると付け加えた。
このトリプルトライアドでは,NPCと対戦し,勝利することでカードが取得できる。さらに,プレイヤー同士での対戦も可能だ。なお,ルールは対戦を申し込んだ側が設定するようになっているが,プレイヤー同士の対戦ではカードの奪い合いは行われない。また,対戦できる場所は,さまざまなエリアに用意されており,吉田氏は近々にハウジングの調度品として,トリプルトライアドのテーブルを実装する予定であることを明かした。
なお,2.51公開時点で用意されているカードは80種類で,その入手方法は三つ。一つめがNPCとの対戦で,吉田氏によると約半数のカードがこの方法での取得になるとのこと。さらに,ゴールドソーサーポイントで取得できるものもあるが,吉田氏はカードを直に指定する方法と,ランダムの複数枚がセットになったものを取得する方法の2通りあると説明した。ほかにも,ダンジョンやバトルコンテンツで入手できるカードもあり,吉田氏は「蛮神系のカードは蛮神が持ってるいるのかな……」と蛮神戦でのアイテムドロップにカードが追加されることを示唆した。
また,ダブってしまったカードについて吉田氏は,ゴールドソーサーポイントに換金できるが,プレイヤー間のトレードはできないようになっていると説明した。
そのほか,スマートフォン向けのアプリケーション「ファイナルファンタジー ポータルアプリ」でもトリプルトライアドが配信されるが,吉田氏によるとそれは新生FFXIV版の仕様とアルゴリズムを提供したもので,同アプリケーションとの連携も将来的には企画しているとのこと。
続いて,チョコボレースについて吉田氏は,単に順位を競ったり,順位を当てたりするゲームではなく,レースでチョコボのランクを上げてさまざまな能力を入手し,その能力をほかのチョコボとカップリングしてより強い次世代を育てていくというゲームになると解説した。
そして,このチョコボレースをどうやって始めるのか,チュートリアルまでの様子が動画で紹介された。その動画によると,最初はゴールドソーサーのカウンターでNPCに話しかけてクエストが始まり,ベントブランチ牧場でチョコボレースに出るためのチョコボを入手。そして,再びゴールドソーサーのカウンターでNPCに話しかけると,レースのチュートリアルが開始されるといった流れだ。
レースでは,チョコボは自動で前に進み,スタミナを消費しての加速もできるが,吉田氏はチョコボに慣性が付くので,左右に曲がるのが慣れるまで難しいとレースのポイントを解説。さらに,コース中にはさまざまな効果のパネルが配置されているほか,宝箱も用意されており,それを取得すると加速などの効果があるアビリティが利用可能となるという。なお,レースは一人で出場できるほか,パーティを組んでの出場もできるとのこと。
さらに吉田氏は,レースに出場することで,チョコボが経験値を獲得してランクが上がり,さらに専用の餌を与えるとパラメーターが上昇して,レース中に使用できるアビリティを取得する場合もあると解説した。こうしたアビリティや能力は,カップリングさせて次世代へと引き継がれる場合もあるとのこと。また,カップリングは自分で雄と雌の両方を育てて行うほか,ゴールドソーサーポイントでカップリング対象を交換して行うこともできるという。プレイヤーのチョコボ同士のカップリングも,今後のアップデートで行えるようになるとのことだ。
続いて,G.A.T.E.について動画を交えながら吉田氏が説明した。吉田氏はさまざまなG.A.T.E.が用意されていると話しながら,動画ではテュポーンの鼻息を避けて,最後まで残った人がゴールドソーサーポイントをもらえる「鼻息フンガー」や,八つのエモートの中から教官が示す例を覚えて実行するというもの,爆弾の爆発を避けながら,山の上のチョコボを救出するといったものを紹介した。
このほかゴールドソーサーには,「モンスタートス」「モーグリキャッチャー」「カフ ア カー」「クリスタルタワーストライカー」といった四つのミニゲーム,そして1週間に1回の「ジャンボ・くじテンダー」,1日に1回の「ミニ・くじテンダー」も用意されている。
「クリスタルタワーストライカー」はゲームセンターでよく見かけるハンマーゲームを模したもので,「モンスタートス」はフリースロー,「カフ ア カー」はパンチングマシンを彷彿させるもの。いずれもタイミングを計るタイプのゲームになっている。「モーグリキャッチャー」は,実際のUFOキャッチャーのようにモーグリを縦と横の移動だけで目標を狙うというものだ。吉田氏によると,これらは得られるゴールドソーサーポイントはすごく少ないが,短時間で何回も繰り返しできるので,待ち時間に最適なゲームとのことだ。
「ジャンボ・くじテンダー」は,4桁の数字を一つゴールドソーサーポイントで購入し,週に1度の抽選に参加できるというもので,吉田氏は,抽選発表のタイミングから後ろに3時間ほどボーナスが付くので,当たった場合の交換は早い方がいいと話した。一方,「ミニ・くじテンダー」について吉田氏は,1日に1度行えるデイリーくじで,自分で考えながら1列揃えるスクラッチくじのようなものと説明した。
なお,ゴールドソーサーポイントで交換できるアイテムの一部も動画で紹介された。アイテムには,新生FFXIVでは入手できなかった「チョコボマスク」やNPCが着ている平服,バニーガールの衣装,セッツァー・ギャッビアーニの成りきり装備セット,亀のマウントやフェンリルのマウントなども用意されている。また,ゴールドソーサーへの行くには飛空艇パスが必要だが,吉田氏はあっさりもらえると説明した。
さらに吉田氏は,パッチ2.51の実装予定日が2015年2月24日であることを明かし,「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」(PC / PS4 / PS3)の発売日については,「GAME DEVELOPERS CONFERENCE(いわゆるGDCで北米時間3月2日~6日に開催)」か「PAX East(北米時間3月6日~8日開催)」といったあたりの,ゲーム系イベントで発表するような含みを持たせてPLLを締めた。
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