クローザーズ RMT
ネクソンは,同社がサービス中のオンラインRPG「テイルズウィーバー」で,2015年8月26日に大型アップデートを実施し,新エリア「必滅の地」を追加する。
このエリアは,同タイトル史上最も広いエリアとなっており,「見知らぬプレイヤー同士であっても一緒にワイワイ遊べる」という,かつてのオンラインゲームが持っていただいご味の一つを再現するべく,新機軸のコンテンツがいくつも用意されている。
実装に先駆けてそれらの内容を確認してきたので,さっそく紹介していこう。
「チャプター外伝4」では,
新エリア「必滅の地」の現状が明らかに
必滅の地では,ストーリーに「チャプター外伝4」が追加される。必滅の地は,かつて魔法王国「ガナポリー」が存在していた土地で,現在では魔法使いによって作られた魔法人形や,魔法の呪いによってアンデッド化した人々などが跋扈している。
そんな危険な場所にも関わらず,財宝を求めてこの地に立ち入る人々も決して少なくない。また,各国からは優秀な魔法使い達が,魔法の遺物を研究する目的で探索に訪れることもあるという。
チャプター外伝4では,テイルズウィーバーの原作となる,「ルーンの子供たち」にも登場するNPC「エフィビオーノ」を中心に,なぜ必滅の地が今の状態になったのかが明かされる。
ストーリーは「過去」「現在」「未来」と三つに分かれており,プレイヤーはそれぞれのストーリーを楽しむと同時に,今回のアップデートで登場する主要な新コンテンツのバックグラウンドを把握できるようになっている。ちなみに三つのストーリーは,どの順番でプレイしてもOKだ。
「必滅の地」のフィールドから,
5種類の「異空間」へ突入せよ
必滅の地は,レベル240以上のプレイヤーが進入可能なエリアで,フィールド上には通常のモンスターのほかに,赤いサークルが付いた「チャンピオンモンスター」が配置されている。
チャンピオンモンスターを倒すと,「異空間」へのゲートが開かれるのだ。このゲートには,最大4人のプレイヤーが入れるようになっている。
ゲートの先は,「ボスゾーン」「モンスターゾーンA」「モンスターゾーンB」「鉱石ゾーン」「オーケストラゾーン」という5種類の異空間に分かれている。
毎日,最初の5回は必ずボスゾーンに入ることになるのだが,ここには5種類のボスがランダムで1種類登場する。そして,ボスゾーンを5回クリアすると,そのほかのゾーンへランダムで移動することとなる。なお,ボスゾーンではノーマル/ハードの難度を選択可能だ。
つまり,ボスゾーン以外の異空間に行きたければ,1日につき6回以上は自分なり他人なりが開いたゲートに入る必要があるというわけだ。
モンスターゾーンA/Bは基本的に同内容で,「制限時間内に何体以上のモンスターを討伐せよ」というミッションが次々に提示され,最終的にそれらのミッションをいくつ達成したかに応じて報酬を得られるというもの。モンスターはすべてレベル1なので簡単に倒せるが,とにかく出現数が多いので,ミッションを成功させるためには範囲攻撃スキルの使用が必須となるはずだ。
参考までに,モンスターゾーンAのほうが若干ミッションの難度が高いそうだが,正直なところプレイ中はほとんど区別が付かない。なお報酬は,ゲーム内通貨や消費アイテムに加え,レアなものも含まれているとのこと。
鉱石ゾーンは,2体の大型モンスター同士が争っている少々暗めの空間で,クリスタルやルビー,ダイヤを採掘するという内容。ただし,浮遊している「ウィングクリスタル」に発見されると,大型モンスター2体がプレイヤーを攻撃してくる。この大型モンスターは強力な上に倒せないので,発見されたら鉱石の採掘は事実上終了となる。
オーケストラゾーンでは,テイルズウィーバーの登場キャラクター達が楽器を演奏しており,それぞれに話しかけると各種の強化効果をもたらすバフをかけてもらえる。またゲーム本編のBGMをピアノアレンジした楽曲を鑑賞することも可能だ。このオーケストラゾーンは,異空間の中でもレアであるとのこと。
ダンジョンは一人用の「試験の塔」と,
最大8人で攻略する「封印された宮殿」
チャプター外伝4の過去編にてバックグラウンドが語られる「試験の塔」は,シングルプレイ用のダンジョンで,全100階層で形成されている。各階層にはボス,もしくはそれに準ずる能力のモンスターが登場し,見事討伐に成功すれば次の階層に進めるという仕組みだ。
ただし1週間で最大15階層までしかチャレンジできない──つまり前の週に10階まで到達したプレイヤーであれば,その週は最大で25階まで──という制約が課される。
また,試験の塔では各階層をクリアするごとに報酬が提供されるが,さらに10の倍数の階層では,特殊な敵(ドッペルゲンガー?)が登場し,報酬も特別なものになる。
そして最上階となる100階には,ボス「トゥタトール」が待ち受けている。トゥタトールは,ガナポリーの魔法使い達が魔法の実験台として使っていたカカシが積年の恨みによって狂気を宿し,凶暴化したモンスター。小さなカカシを召喚し,それを誘爆させてプレイヤーに大ダメージを与えるなどの攻撃を仕掛けてくる。
小さなカカシを攻撃して破壊したり,爆発に巻き込まれないように位置取って,トゥタトール本体にうまく攻撃を当てていくといいだろう。
もう一つの新コンテンツ「封印された宮殿」は,3~8人向けのレイドダンジョンで,レベル270以上のプレイヤーが対象だ。
宮殿内はいくつかのエリアで構成されるが,パーティメンバーが3部屋に分散され,それぞれを同時攻略することになるエリアもある。
もし自分の入った部屋を早くクリアできた場合には,ほかの部屋を救援しに行くことも可能なので,パーティ全体で一致団結して臨むといいだろう。
また,卵が配置されたエリアでは,次々に孵化するモンスター「キロナ」の幼体を倒していくこととなる。倒しそびれたキロナはエリア中央部から逃げ出していき,次のエリアで少し成長した姿となってプレイヤーに襲いかかってくるので,可能な限り倒しておきたい。
続くエリアでは,最終ボス「ブリオニア」との最初の対決が待っている。ブリオニアが張っている結界は,エリア内のギミックで解除できるが,出現するキロナの数によっては攻略が難しいかもしれない。このエリアは,ブリオニアの体力を一定以下まで削ればクリアとなる。
最終エリアでは,まずキロナの完全体と対決することに。見事討伐すると,今度はブリオニアと再戦する展開となる。いずれも封印された宮殿の中で最強の存在なので,心して挑んでほしい。
一定条件で発動する「フィールドスイッチ」と,
新しい武器強化システム
そのほか,新たなコンテンツとして,必滅の地のフィールドに「フィールドスイッチ」システムが導入される。これは,フィールド上の累計モンスター討伐数が一定数を超えるなど「特定の条件」を満たすと,フィールドボスが出現したり,特殊なミッションが提示されたりするという内容で,日々のゲームプレイに刺激をもたらすものだ。
条件は,特定の時刻など比較的分かりやすいものから,判別しにくいものまで,50種類以上におよぶとのこと。ぜひプレイヤー各自でいろいろと試してほしい。
また,従来とは異なる新たな武器強化システムも導入される。このシステムでは,モンスターとのバトルで入手できるアイテム「強化の石」を消費し,武器を+11段階まで強化可能だ。強化の石は,どのフィールドの,どのモンスターからでも入手可能だが,自分よりレベルが15以上低いモンスターからはドロップしなくなる。
さらにこのシステムでは,+7段階まで失敗のペナルティがなく,+8段階以上でも,強化段階が下がるだけで,武器自体の消失などがないため,チャレンジしやすくなっている。
ちなみに最高の+11段階に成功すると武器が「覚醒」し,エフェクトもひときわ豪華になる。ただし覚醒強化だけは,失敗するとその武器が無強化状態まで戻されるリスクもあるので,それなりの覚悟はしておいたほうが良さそうだ。
なお,この新武器強化システムが先行して実装された韓国では,武器の種類によっては+5~+6段階であっても数千程度の追加ダメージが付与されるケースもあるそうで,相当注目を集めたという。どの武器に多くの追加ダメージが付与されるかに関しては公開されないそうなので,こちらもいろいろ試しがいがありそうだ。
以上が,今回の大型アップデートで実装される主だった新コンテンツである。記事冒頭に記したとおり,原点回帰してオンラインゲームが本来持っていた,「見知らぬプレイヤー同士であっても一緒にワイワイ遊べる」魅力を再現するというコンセプトで企画された内容であることが,ご理解いただけたのではないだろうか。その仕上がりが気になる人は,このアップデートが行われる8月26日をお楽しみに。
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