韓国のNHN BlackPickは、MMORPG「ECHO OF SOUL(エコーオブソウル)」のサービスを、2015年10月22日をもって終了すると発表した。
先月、城南市から下された”30日間の営業停止命令”をなんとか回避した本作だが、今回はサービスそのものが終了されることになった。まだ正式発表はされていないが、「現在、開発会社であるNVIUSとユーザーデータベース移管の協議を行っている」ということなので、どうやら別の運営会社へとサービスが移管される見込みだ。
韓国では、2013年9月よりNHN BlackPickを通じてサービスが開始され、わずか1ヶ月間で40億ウォンの売上高を記録するなど、順調なサービスが展開されてきた。しかし、ゲームバランスの調整に苦しむと同時にアップデートを通じた巻き返しにも失敗し、ユーザー離れが加速したことで急激な下落に転じたという。
そのような状況の中、城南市から下された”30日間の営業停止命令”はトドメの一撃となったようだ。
今回のサービス終了についてNHN BlackPick側は、「現在、開発会社であるNVIUSとユーザーデータベース移管の協議を進めており、今後サービスが再開されるかどうかは、我社ではなくNVIUSが決定する部分なのでお答えできることはありません。」とコメントした。
NHN Entertainmentは、”30日間の営業停止命令”が下された際に、「オンラインゲームは3日間サービスを停止しただけでも、ユーザー離れが深刻である」とコメントしており、30日間もの営業停止には耐えられないことを示唆していた。
また、「ECHO OF SOULの売上高はNHN BlackPickの総売上高の0.5%に過ぎない」といった内容も記載されており、もともと売上は芳しくなかったようで、ユーザー離れが加速した今回の一件でサービス終了を決断したのかもしれない。
なお、現在のところ日本では動きは見られず、NHN PlayArtを通じたサービスが続けられるようなので、プレイヤーは一安心といったところだろうか。