幻獣契約クリプトラクト RMT

バンク・オブ・イノベーションのスマートフォン向けアプリ「幻獣契約クリプトラクト」（iOS / Android）は，中世風ファンタジーの世界観をベースに，往年のゲームブックを思わせる独特な文体で表現されたストーリーが展開される，オールドゲーマーにも刺さりそうな特徴を備えたタイトルだ。
本稿では，そんな幻獣契約クリプトラクトについて紹介しつつ，プレイインプレッションをお伝えしていきたい。なお，本作はiOS版とAndroid版共に配信中で，料金形態は基本プレイ無料のアプリ内課金制となっている。

　ゲームの舞台となっているのは，架空の大陸・セントレア。世界の交易の中心であるこの大陸は強大なギルサニア帝国によって治められている。プレイヤーはその帝国領の一部を治める領主として，人々を襲う凶悪なモンスターや「幻獣」に対抗するために，強力な戦闘集団を育て上げていくことになる。
チュートリアルを体験すればすぐに理解できるだろうが，ゲームの構造自体はシンプルで遊びやすい。クエストを通じてゲーム内通貨や素材を集めつつ，ユニットを強化してさらに難度の高いクエストに挑んでいくという，昨今のスマホ向けRPGでおなじみのプレイサイクルが採用されている。

バトルシステムは，コマンド選択式のターン制が採用されており，属性の相性を考慮したパーティ編成や，スキルを使うタイミングなどが重要となっている。パーティには最大4体のユニットを編成できるので，挑むクエストによって特定の属性を揃えたり，スキルの相性が良いユニット同士を編入したりして，戦闘を有利に進めていこう。
スキルは，敵に何らかのバッドステータスを与えるものが多く存在し，その中でも敵の行動を一定ターン封じる「麻痺」や「石化」は非常に強い印象だ（※耐性を持つユニットもいる）。
　なおバトルでは，スピードの高いユニットから順番に行動できる。パーティ編成時はユニットの各パラメータを見比べておくことも重要だ。
ほとんどのユニットは，そのレベルが最大に達すると「進化合成」でパワーアップできる。進化合成用の素材が必要になるが，進化すれば一段階上のレアリティに引き上げられ，パラメータやスキルがパワーアップするので，ゲームを始めてから当面のあいだは，主力のユニットを進化合成させることを目標としよう。

　なお，一部の高レアリティユニットは，進化合成の代わりに「幻獣契約」を選択し，パワーアップすることが可能だ。つまり，進化先が二通り存在するということ。進化合成と幻獣契約の違いはユニットによって異なるが，幻獣契約をするとリーダースキルが大きく変わるユニットも存在するため，どちらにするかはパーティの方針と突き合わせてよく考えたほうがいいだろう。
ストーリーを進めていくと「ユニオン」システムが使えるようになる。ユニオンとは，最大20人まで参加できるギルドのようなものだ。ユニオンに所属すると，毎日4回（※）開催される「ユニオンバトル」に挑めるようになる。

※8：00～8：30，12：00～12：30，19：00～19：30，22：30～23：00

　ユニオンバトルでは，ほかのユニオンに所属するプレイヤーのユニット2体と戦う「進軍」，進軍する攻撃部隊のステータスを上昇させる「エール」，ほかのユニオンを迎え撃つ防衛部隊のステータスを上昇させる「祈り」のいずれかを選択できる。自パーティの戦力が心もとないうちは，エールまたは祈りを選択しよう。
ユニオンバトルでの貢献度に応じて「ユニオンメダル」を報酬として受け取れる。このメダルは，各種アイテムのほか限定ユニットとも交換できるので，ユニオンバトルには積極的に参加したいところだ。
あくまで個人的な感触だが，幻獣契約クリプトラクトは，ストーリークエストやミッションを達成することで結構な量のオーブが手に入るため，無課金プレイでもわりとガチャを回せる機会が多かったりする。中世風ファンタジーの世界観はもちろん，ゲームブックを彷彿とさせるテキストや，雰囲気のあるBGMなども魅力的なので，本稿を通じて少しでも興味を持ったら，ぜひ気軽にプレイしてみてほしい。