メイプルストーリー RMT
ネクソンは2013年12月1日,同社がサービス中のオンラインRPG「メイプルストーリー」のオフラインイベント
「メイプル10周年記念 オフライン感謝祭」を,東京都内で開催した。このイベントは,本作初のオフラインイベントで,会場には抽選で招待された500名前後のプレイヤーが集まった。本稿では,会場にて発表された2013年12月のアップデートにて実装される予定のコンテンツや,2014年前半までのロードマップなどについてお伝えしよう。
2013年12月の
「RED」アップデートは,12月11日と24日の2回に分けて実施される。まず12月11日に行われるのは,「冒険者の改変」だ。今回,冒険者の外見に,男の子キャラの髪型と顔が2種類ずつ,女の子キャラの髪型と顔が3種類ずつ追加される。さらにキャラ作成時に性別が選べるようになるという。
また,すでに4次転職をしている冒険者なら,同じ系統の別の職業に転職できる「自由転職システム」が登場する。このシステムを利用すると,たとえば戦士系なら「ヒーロー」から「ダークナイト」に,魔法使い系なら「アークメイジ」から「ビショップ」といった転職が可能となる。なお,このシステムの実装により,「デュアルブレード」は盗賊系に,「キャノンシューター」は海賊系に属することとなる。
同じく12月11日には,新大陸「ドーンヴェール」が登場する。この大陸には,「メインエピソード」と呼ばれるストーリーが存在し,1つのエピソードは複数のシナリオから成り立っているという。
今回実装されるのは,ドーンヴェール大陸の「コメルツ」地域だ。この地域は交易都市という設定であるため,新たに「交易」システムが登場する。交易は,レベル140以上が対象となるコンテンツで,まずは専用クエストをクリアして自分の船を入手する必要がある。そして船に燃料と交易品を積み込み,交易の目的地に向かうこととなるのだが,途中,モンスターなどの襲撃を受けるため,戦闘で撃退しなければならない。
目的地に合わせた交易品の選択はもちろんのこと,距離に応じた燃料の分量,敵をどれだけ早く退けたかなどの要素が報酬の増減に関わってくるとのことで,なかなか遊び応えがありそうだ。
なお,交易の報酬および交易中に出現するボスモンスターのドロップによって,新たに登場する「レベル160装備」を入手できる。さらにこのレベル160装備に,すでに強化されているレベル140~150武器の「潜在能力の等級」「強化書のエンチャント」「星強化能力値」を継承する「アイテム継承システム」も登場。ただし100%の継承は約束できないとのことである。
そのほか,ドーンヴェール大陸には昼夜の概念があり,昼にしか受託できないクエストや,夜にしか現れないモンスターが登場する。
12月24日には,新職業
「神の子 ゼロ」が実装される。この職業はレベル100からのスタートとなり,プレイ上では太刀を使う男の子の「アルファ」と,大剣を使う女の子の「ベータ」を状況に応じて使い分けることになる。
ゼロのストーリーの舞台となる新マップ「鏡の世界」は,メイプルワールドを鏡に映したような世界となっており,従来の「遠征隊」や「ダンジョン」などもプレイできるそうだ。なお,通常のメイプルワールドにてゼロをプレイするためには,ゼロのストーリークエストをクリアする必要がある。
またゼロは,敵と戦うと溜まっていく「ウェポンポイント」(WP)を消費して,武器を強化することができる。一方,防具とアクセサリー,そしてアバターはアルファとベータで共有できるので,2組用意しなくとも大丈夫とのことだ。
MapleStory RMT
さらに2014年初頭の実装予定として,新職業
「ビーストテイマー」が登場することもアナウンスされた。今回明らかになったのは,魔法使い系の職業であること,動物の力を借りて戦闘を行うということのみで,さらなる情報については,12月末に「ニコニコ生放送」を通じて発表するとのことである。またビーストテイマー実装時には育成キャンペーンを実施し,髪の色を変更(20色前後)できる新しいクーポンを配布するという。
会場では,2014年6月までのロードマップの公開や,運営開発に関する質問コーナー,来場者アンケートも行なわれた。
前期~中期では,「倉庫インベントリの拡張」を実施し,倉庫の初期数を20個に増加する。倉庫の上限数は変わらないが,すでに倉庫を拡張しているプレイヤーには,それに要したメイプルポイントを返還するとのこと。
また中期~後期には,日本独自要素として「東京マップ」の改変と「戦国コンテンツ」の追加がなされる。詳細は未定で,追ってアナウンスされるそうだ。
そのほか,ドーンヴェールのエピソード追加,ギルドシステム改変,モンスターカード/ファミリアの追加も予定されている。さらにログイン方式に変更が加えられ,キャラクターを切り替えるときに,ログアウトしなくともキャラクター選択画面に戻れるようになる予定だ。
質問コーナーでは,プレイヤーから有料アイテムや職業間のバランスの改善に関するリクエストがなされたが,これは運営開発チームでも課題として掲げており,現在,対策を講じている最中であるという。とくに,一部の職業が1人でも十分プレイできてしまう点に関しては,さまざまな職業が協力してクリアするコンテンツの提供を考えているとのことだった。
また会場アンケートの「アップデートしてほしい内容は?」という項目では,新コンテンツを差し置いて,「不具合の修正」がトップとなった。登壇していた開発チームのベク・ドゥサン氏は,この結果を見て来場者に謝罪するとともに,今後の新コンテンツではクオリティアップを図り,また既存の不具合も修正していくとコメントしていた。