「メイプルストーリー2」
7×7のスペースに広がった自宅だが,無料で資材を置き放題と言われたら,豪邸を夢見たくなるというもの。では,どのぐらいまで拡張できるのだろうか。面積と高さの拡張ボタンを,ポチポチと押し続けてみると……。
どんどん広がる床の面積。ピンクハウスがだいぶ端に追いやられている
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最大値まで広げてみた様子。豪邸を作れるってレベルじゃない!
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最大まで広げると,面積は25×25,高さは15まで拡張されてしまった。もはや移動に苦労するレベルであり,自宅と呼ぶような広さではない。豪邸どころか村でも作る気なのかという感じである。
この規模になると,本当になんでもアリ。高層ビルや城などの大規模な建造物はもちろん,迷路やジャンプで渡る足場を作って,ダンジョン化することもできる。有料資材を使えば,PvPの設定を行う機械や,踏むと発動するトラップなども設置できるので,闘技場のような施設を用意することも可能だ。
ダンジョンのような自宅だって建設できる。高さ15と言われたら,とりあえず高い建物にしたくなるのが人情というものだ
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壁が高すぎて入れなくなってしまい,外に無理やり追加した階段。欠陥住宅である
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ピンクハウスも2階建てバルコニー付きに増築
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有料資材は,調べると開く冷蔵庫や,お湯が出るシャワーなど,ギミック付きのものが多い。ただしシャワーは服を着たまま突入する
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生産素材を収穫できる資材も設置できる
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資材の中には,ハウジング以外のコンテンツで特定の条件を満たすと解禁されるものも
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期限付きでの契約となるが,有料資材としてメイドを自宅に配置できる。自宅にNPCが現れ,アイテムを製作してくれる
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PvPの設定は,個人戦かチーム戦か,ポーションは使用可能かなどけっこう細かい。トラップなどを用意して,バトル特化の自宅にするのもいいかも?
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もちろん,自宅にはほかのプレイヤーも呼べる。訪れた自宅に「いいね」を残す機能や,支持されている自宅のランキングなどもあり,ハウジングが好きな人は,その作り込みだけで遊び続けられることだろう。自宅の配置内容は,保存と読み込みも可能なので,作り直しもいくらでもできる。
また,人を呼ぶにあたって,プライベートスペースごとの設定メニューも充実している。例えば,壁の高いダンジョンを作っても,壁をよじ登ったり,空を飛ぶアイテムを使ったりすると,地形を無視できてしまう。そこで,そうしたアクションやアイテムを禁止する設定もできる。
ほかにも,自宅内のカメラをサイドビューやトップビューに固定したり,ライティングの色を変えたり,背景画像を変えたりと,一味違う雰囲気の自宅にしたいときの設定もいろいろと用意されている。
カメラ向きの固定機能。横スクロールアクション風自宅などを作るのに使えそう
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自由で大規模なハウジングをMMORPGでできる楽しさ
ブロックを配置して自由なクラフトを行うだけなら,本作に限らず,それこそ「Minecraft」などのゲームでも楽しめる。では,本作ならではの面白さがどこにあるかというと,これだけ自由で大規模なハウジングを,MMORPGでできるということだと思う。
本作では,道行くプレイヤーキャラクターを右クリックすれば,簡単にその人の自宅にお邪魔できる(もちろん,勝手に入れなくする設定もある)。家の様子を見れば,その人の好みや性格が伝わってきたり,あるいはその作り込みに驚いたりすることもあるだろう。和気あいあいとお喋りを楽しむにももってこいで,コミュニケーションの場としても機能するはずだ。
そうなると,自宅に凝りたくなるし,人の家にも行きたくなる。人との関わりがモチベーションにつながっていくのが,本作のハウジングなのだ。
お邪魔した家が,よく分からない内装なこともあるかも。何ここ
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せっせと作った自宅でほかのプレイヤーとだべっていると,もうそれだけで楽しい
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素材やお金を使わずに資材を設置していくプレイ感は,ブロックトイをパーツ使い放題で遊んでいるような感覚に近い。ただ資材を積み上げていくだけで,いつの間にか数時間は経っているはずだ。先に述べたとおり,チュートリアル終了後からすぐに没頭できるコンテンツなので,ぜひハウジングだけでも触ってみよう。