7×7のスペースに広がった自宅だが,無料で資材を置き放題と言われたら,豪邸を夢見たくなるというもの。では,どのぐらいまで拡張できるのだろうか。面積と高さの拡張ボタンを,ポチポチと押し続けてみると……。
最大まで広げると,面積は25×25,高さは15まで拡張されてしまった。もはや移動に苦労するレベルであり,自宅と呼ぶような広さではない。豪邸どころか村でも作る気なのかという感じである。
この規模になると,本当になんでもアリ。高層ビルや城などの大規模な建造物はもちろん,迷路やジャンプで渡る足場を作って,ダンジョン化することもできる。有料資材を使えば,PvPの設定を行う機械や,踏むと発動するトラップなども設置できるので,闘技場のような施設を用意することも可能だ。
もちろん,自宅にはほかのプレイヤーも呼べる。訪れた自宅に「いいね」を残す機能や,支持されている自宅のランキングなどもあり,ハウジングが好きな人は,その作り込みだけで遊び続けられることだろう。自宅の配置内容は,保存と読み込みも可能なので,作り直しもいくらでもできる。
また,人を呼ぶにあたって,プライベートスペースごとの設定メニューも充実している。例えば,壁の高いダンジョンを作っても,壁をよじ登ったり,空を飛ぶアイテムを使ったりすると,地形を無視できてしまう。そこで,そうしたアクションやアイテムを禁止する設定もできる。
ほかにも,自宅内のカメラをサイドビューやトップビューに固定したり,ライティングの色を変えたり,背景画像を変えたりと,一味違う雰囲気の自宅にしたいときの設定もいろいろと用意されている。
ブロックを配置して自由なクラフトを行うだけなら,本作に限らず,それこそ「Minecraft」などのゲームでも楽しめる。では,本作ならではの面白さがどこにあるかというと,これだけ自由で大規模なハウジングを,MMORPGでできるということだと思う。
本作では,道行くプレイヤーキャラクターを右クリックすれば,簡単にその人の自宅にお邪魔できる(もちろん,勝手に入れなくする設定もある)。家の様子を見れば,その人の好みや性格が伝わってきたり,あるいはその作り込みに驚いたりすることもあるだろう。和気あいあいとお喋りを楽しむにももってこいで,コミュニケーションの場としても機能するはずだ。
そうなると,自宅に凝りたくなるし,人の家にも行きたくなる。人との関わりがモチベーションにつながっていくのが,本作のハウジングなのだ。
素材やお金を使わずに資材を設置していくプレイ感は,ブロックトイをパーツ使い放題で遊んでいるような感覚に近い。ただ資材を積み上げていくだけで,いつの間にか数時間は経っているはずだ。先に述べたとおり,チュートリアル終了後からすぐに没頭できるコンテンツなので,ぜひハウジングだけでも触ってみよう。