モバイルアプリ向け調査会社Sensor Towerの統計によると,9月28日にローンチした話題の新作「原神 RMT」(PC / PS4 / iOS / Android)が,30日間で2億4500万ドル(約255.02億円)の売り上げを叩き出したとのことだ。当月のグローバル売り上げ1位となり,歴史上もっとも稼いだスマホタイトルの一つとなった。
※記事内の表記は2020年10月29日時点のレート,1ドル=104.09円で計算している
しかし話はそんなにシンプルではない。これはただの「255億円」ではないのだ。
冒頭で書いたようにこれはモバイルアプリ向けの調査なので,この数字はiOS版とAndroid版の合算だ。しかも皆さんご存じのように,中国マーケットのAndroid版の数字は事実上集計できないに等しい。つまりこの売り上げは,
・PC版の売り上げ
・PlayStation 4版の売り上げ
・中国本土におけるAndroid版の売り上げ
が一切含まれていない数字なのだ。全体で一体いくらになっているのか,ちょっと想像すらつかない。「原神 RMT」
ちなみに,初週が6000万ドル(約62.45億円),初月が2.45億ドル(約255.02億円)という数字だが,過去にこれだけの収益を上げたことがあるのは,初月売り上げが2.83億ドル(約294.57億円)だった「Pokémon GO」(iOS / Android)だけだ。
この驚異の数字は,日本/中国/アメリカの3国のプレイヤーの貢献がほとんどを占めている。中国がもっとも多い33.5%を占めており(Androidはカウントされてないのに!),8200万ドル(約85.35億円)の売り上げ。次いで日本が5900万ドル(約61.41億円,24%),アメリカが4500万ドル(46.84億円,18.3%)……となっている。人口を考えると,ちょっと日本のお金の使い方はおかしいんじゃないかという気もするが,まぁそれはそれとして。
「崩壊3rd」に次いで,miHoYoの技術力を世界に示したこの一作。ローンチ前からいろいろな部分で話題になっていたが,いざ世に出てみればこの強さである。今後はこれをどのように維持していくのか,その運営手腕にも期待したい。「原神 RMT」