2021年1月28日,タイトーのスマホ向け新作アプリ「ラクガキ キングダム」(iOS / Android。以下「ラクキン」)の正式サービスがスタートする。タイトーで“ラクガキ”といえば,そう,本作は2002年にリリースされた「ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国」(PlayStation 2)のDNAを受け継ぐタイトルであり,スマホゲームで初めて“ラクガキシステム”を搭載した育成型RPGだ。【ラクガキ キングダム RMT】
プレイヤーが描いた絵が立体化して動きだすラクガキシステム。これにより生み出された生命体“ラクガキ”を育成し,ラクガキ同士のバトル(ラクガキファイト)で競わせつつメインストーリーを進めていくのが本作の大まかな流れとなる。ゲームの概要やシステムの詳細はCBTプレイレポートでお伝えしたが,その時点から【ラクガキ キングダム RMT】にはどのようなブラッシュアップが施されたのか。正式リリース直前の先行プレイで掴めた情報を織り交ぜながら,「ラクキン」の見どころや魅力をあらためて紹介する。
すべてが絵心から創造された異世界“キャンバス”では,クロッカーと呼ばれる絵心の持ち主を現実世界から定期的に招待していた。本作の主人公もそんな選ばれし者の1人。絵を描くことで不可思議な生命体であるラクガキを誕生させ,操る能力を持つクロッカーたちは,ラクガキ同士を戦わせる大会“ラクガキカップ”の優勝を目指し,パレットタウンでの生活を始めるのであった。
【ラクガキ キングダム RMT】
自らが生み出したラクガキを育成し,ライバルとのラクガキファイトに勝てる最強チームを作り上げる。これがクロッカーである主人公(プレイヤー)の目標になる。そのためになすべき工程は大きく分けて3つあり,基本はこの3ステップをこなしてラクガキチームの戦力を高めていくのだ。
フリーハンドで描いた図形が3D化し,キャラクターを構成するパーツになる。この,まさに落書き感覚で自分だけのキャラクターを作成できる手軽さこそがラクガキシステムのウリであり,本作の推しポイントの1つ。ラクガキシステムがいかに多機能&高性能かはこちらの記事で解説したとおりで,アイデアと少しの根気さえあれば,頭の中にあるイメージをそのまま形にできるはずだ。
新規に作成したラクガキをバトルで使うには,一度育成シナリオを実行しなければならない。育成を終え,ラクガキの戦力を表すスコアを確定させることで,そのラクガキはチームに編成できるようになるのだ。
育成シナリオは,最初に「こだわり育成」と「さくっと育成」のどちらかを選べる。「こだわり育成」は,主人公たちのエピソード(会話イベント)を読み進めながら,特訓コマンドを選択してじっくりラクガキを育てるモード。もう一方の「さくっと育成」は,エピソードや特訓パートをすべて省略して育成結果だけを得られるモードだ。
ラクガキの育成に多大な影響を及ぼすのがトレスターデッキ。具体的には,特訓に使用するカードはデッキに編成したトレスターのものが選ばれ,育成中にラクガキが習得するスキルの種類もトレスターによって決まる。さらに,特訓時に発生する経験値量アップなどのボーナスは,「トレスター強化」でトレスターのレベルを上げるほど効果が向上するのだ。
つまり,特訓で多くの経験値が得られるようにデッキを編成し,トレスターをガンガン強化してやれば,育成で大きくラクガキの能力を伸ばせるということ。ラクガキを強くするなら,まずはトレスターから。育成シナリオで使うトレスターデッキのやりくりは,相当に研究し甲斐がありそうだ。
【ラクガキ キングダム RMT】今回の先行プレイでは,第2回CBT時点で未実装だったストーリー,育成シナリオのミズチ/ユノルート,メインクエストなどに触れることができ,プレイモードに関しては正式リリース版にかなり近いものが遊べたのではと思う。その上で,手触りはライトながらやり込み甲斐があり,誰もが長く遊べそうな印象に変化はなし! “こだわり”でも“さくっと”でも遊べるのが本作の魅力なので,自分なりのペースでラクガキ作りや育成を楽しみ,個性的なラクガキでバトルをくり広げてキャンバスを盛り上げてほしい。