World of Tanks RMT
このゲームでは所謂「避弾経始」が再現されている。
装甲に対し浅い角度で命中した弾は傾斜によりエネルギーが逸らされ、また装甲の見かけ上の厚さも上がるため貫通しづらくなる。
避弾経始はソ連戦車において積極的に考慮されていたようで、軽戦車のBT系統やT-34やISには予め角度を持たせた傾斜装甲が多用されている。
一方、ドイツのPz.Kpfw. VI Tigerなどでは避弾経始はほとんど考慮されておらず、T-34との戦訓から同装甲が採用されるまで垂直な装甲が目立っている。
A-20を例にとって説明しよう。
A-20の砲塔へStuG IIIの"7,5 cm StuK 42 L/70"を撃ち込み避弾経始を検証する。
A-20の砲塔装甲は全周25mmである。対する75mm砲の貫通力はAP弾で138mmあり、まともに直撃すれば簡単に貫通するだろう
しかしこのような浅い角度(この例では極端だが)で砲弾が命中した場合、被弾痕はつくもののダメージは入っていない。
これが避弾経始による防御効果である。
つまり、相手の装甲よりも貫通力が高い砲を用いても、避弾経始の効果が高い部分では容易に貫通することができない。
ちなみに浅い角度で進入して跳弾した砲弾の弾道も再現されている。
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