かつて、プレミアリーグの古豪リヴァプールは守備の甘さでいくつものチャンスを逃していたが、近年はその弱点を克服しており、『FIFA21 RMT』ではDFトップ5に3人を送り込むまでになった。
タイトル獲得に強固なディフェンスラインは不可欠だ。『FIFA21 RMT』DFトップ10をリストアップした。
1:フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール / 総合90)
フィルジル・ファン・ダイクと2位セルヒオ・ラモスの総合レーティングは1ポイントしか違わないが、彼が世界最高のDFであることに異議を唱える人は少ないだろう。
優れたリーダーシップでリヴァプールのディフェンスラインを統率するファン・ダイクは、リヴァプールのプレミアリーグ制覇に貢献したことでレジェンドになった。ディフェンス91、フィジカル86、ペース76を誇るリヴァプールの壁は『FIFA 21』で欠かせない。
2:セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード / 総合89)
セルヒオ・ラモスを好きな人は多くはないのかもしれないが、本人は嫌われていることを気にしていない。万人に好かれるタイプではないがサッカー選手としては超一流で、それゆえに『FIFA 21』でもナンバー2の評価を獲得している。
シュート70は『FIFA 21』全体では低い方だが、DFとしては非常に高い。実際、2019-20シーズンのラ・リーガの得点王争いではトップ10に入っている。ラモスは近代サッカー史に残る完成したDFのひとりであり、その評価は『FIFA 21』で正しく反映されている。
3:カリドゥ・クリバリ(ナポリ / 総合88)
クリバリはまだナポリに所属しているが、数シーズン前から移籍の噂が絶えない。どこへ移籍するにせよ、世界を代表するCBのひとりに数えられるクリバリには毎シーズン優勝争いに加わる強豪クラブが相応しい。
スピードとフィジカルの強さを揃えているクリバリの裏に抜けるのは不可能に近い。クリバリが奪ったボールを前へ運ぶには他の選手でサポートする必要があるが、“鉄壁” を求めているなら彼しかいない。
4:トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール / 総合87)
ディフェンスラインからボールを上手く前に運んでくれる選手のひとりがトレント・アレクサンダー=アーノルドだ。『FIFA 21』のベストサイドバックで、パス能力はDFの中で最も高く、全体でも9位に入っている。
彼の非常に広い視野は過去数シーズンのリヴァプールを大きく助けてきた。後方から試合を組み立てたいなら、足元に優れたアレクサンダー=アーノルドをチームに加える必要がある。
5:アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール / 総合87)
5位にはアレクサンダー=アーノルドのチームメイトのロバートソンが入った。つまり、『FIFA 21』ベストイレブンのディフェンスラインのうち3人がリヴァプール所属ということになる。
ロバートソンとアレクサンダー=アーノルドはほとんどすべての能力で並んでいる。アレクサンダー=アーノルドがパスで上回っているため、ロバートソンが5位に回ったが、その他の能力で2人に差を付けることはできない。ロバートソンもアレクサンダー=アーノルドと同じく『FIFA 21』では大活躍するはずだ。
6:アイメリク・ラポルテ(マンチェスター・シティ / 総合87)
ラポルテは2019-20シーズンの大半を怪我で棒に振ってしまったが、彼抜きのマンチェスター・シティが不振に終わったため、結果的に彼の評価はさらに高まった。
ヴァンサン・コンパニが去り、ラポルテも抜けているマンチェスター・シティのディフェンスラインはしばしば不安定に見えていたが、ようやくラポルテが復帰したため、今シーズンのマンチェスター・シティはリヴァプールとの差を詰めてくるはずだ。
7:ジョルジョ・キエッリーニ(ピエモンテ・カルチョ / 総合87)
ジョルジョ・キエッリーニは10シーズン以上に渡り世界最高クラスのDFのひとりに数えられてきたが、今シーズンもその評価を問題なく維持している。
ディフェンス系能力だけに絞り込めば、キエッリーニを上回っているのはフィルジル・ファン・ダイクだけで、まさに野獣と表現できる激しいプレーを見せてくれる。クリバリと同じく、後方からパスやフィードで試合を組み立てるタイプではないが、あらゆるピンチの芽を確実に摘み取ってくれる。
8:ジェラール・ピケ(バルセロナ / 総合86)
ジェラール・ピケもキエッリーニと並んで長期間に渡り世界最高クラスのDFのひとりに数えられてきたが、キエッリーニよりもテクニックに優れている。
ディフェンス系能力だけに絞り込んで評価すれば、ピケは15位に落ちてしまうのだが、非常に優秀なパスとフィジカルがその穴を十分に埋めている。パスとフィードに優れているCBを求めているなら、ラポルテ、ラモスと並んでピケもベストチョイスのひとりになる。
9:ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード / 総合86)
今回のリストでCB以外から選ばれているのはリヴァプールのサイドバックコンビとカルバハルだけだ。サイドからの攻撃が現実世界のサッカーを席巻しているにもかかわらず、『FIFA 21』はこのトレンドが上手く反映できていない。
とはいえ、このレアル・マドリードを代表するユーティリティDFに関しては、能力が正しく反映されていると言えるだろう。何かに抜き出ているわけではないが、シュート以外の能力はすべて78以上をマークしている。
10:マッツ・フンメルス(ボルシア・ドルトムント / 総合86)
『FIFA 21』のポジション別ベスト10に名前を連ねているドルトムント所属選手は2人しかいない。CBマッツ・フンメルスとFWジェイドン・サンチョだけだ。フンメルスはバイエルン・ミュンヘンとドルトムントを2往復しているが、ブンデスリーガ屈指の安定したパフォーマンスを発揮してきた。
今回のリストに選ばれている他のDFほど称賛される機会が与えられていない印象だが、フンメルスも間違いなくワールドクラスDFだ。
その他:
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)とジョルディ・アルバ(バルセロナ)も総合86だが惜しくもランク外となった。尚、アルバはポジションの数を合わせるために『FIFA 21』のベストイレブンではベンチ入りしている。