ムプレイ&グラフィックの改善
新登場のアジャイルドリブル(高速ドリブル)システムでディフェンダーを置き去りにすることが可能に。スピーディーなフットワークにより、1対1の状況でコントロールとレスポンスが向上する。さらに、ブリッジドリブル、ボールロールフェイクターンといった新しいスキルムーブでディフェンダーを置き去りにすることが可能となっている。
新しいポジショニングパーソナリティにより、ポジショニングの意識がより重要になる。ワールドクラスのフォワードはオフサイドにならないよう最終ラインにとどまり、プレイメーカーはスペースを見つけ出しライン間でピッチを支配する。ベストディフェンダーはパスコースをうまく塞ぎ、決定機を作らせない。
また、クリエイティブランでは右スティックを使用し、味方の走り込みの方向を調整することも可能。両スティックの押し込みによって一時的に使用する選手を固定することもできる。
さらに、ナチュラルコリジョンシステムも採用さ、衝突などの際に相手を避けるモーションが増え、タックルに対して飛び越えてかわす動きも見られるようになった。その他にも、高速クロスやスキルムーブのキャンセルなど、より対人戦で猛威を振るいそうなテクニックも増え、戦いに幅をもたらしそうだ。
FUT Co-Opで、フレンドと協力して報酬の獲得ができる。Division RivalsとSquad Battlesで協力し、週ごとの進行状況を進めて新登場のCo-Op目標をクリアしていく。勝利の喜びとは異なる、一緒にプレイする喜びをピッチで体感できる。
また、FUTではフィットネスカードの廃止が決定。選手に体力を回復するためのフィットネスカードや選手を強化できるトレーニングカードが登場しないことが明らかとなった。
このためプレーヤーは、90分の試合中はフィットネスとスタミナを失うが、次の試合に間に合うように、自動的にスタミナ等はフル充電されるという。
FUT内のオンラインモードである「Division Rivals」でも変更点がある。これまでには高い報酬を得るためにより多くの試合数が求められていたが、新作からは最大で40試合までとなることが決まった。さらに、最初のディビジョンが決まる方法も変更に。これまではオンラインでの最初の5試合で決まっていたが、今作からは「Squad Battle」での最初の数試合で決めることも可能となった。
インタラクティブマッチシミュレートが新登場。今までにない新しい方法でシーズンを楽しもう。試合の途中で参加、離脱することで、試合の流れを変えたり、PKやフリーキックといった決定的瞬間を操作して試合の結果を変えたりできる。マッチデータをモニタリングし、選手のパフォーマンスレベルやスタミナに基づいた変更をシミュレート中に直接加えよう。
進化した成長システムで、選手の成長を細部まで管理可能に。右サイドバックを右のウィンガーに、ディフェンシブミッドフィルダーをセンターバックにコンバートしてチームの弱点を補い、トレーニング中の選手の能力の変化をモニタリングして、チームの成長を確認することができる。
グループトレーニングセッションが行えるようになった新しいアクティブトレーニングシステムで選手の鋭さを上げて、ストライカーが決定機をものにする可能性、ディフェンダーが決定機を阻止する可能性を上げることが可能に。
新しいアクティビティマネージメントシステムを利用して、チームのトレーニングスケジュールを組むことができる。
また、AIが進化し、対戦相手のオフェンス、ディフェンス時のインテリジェンスが大幅に向上。新しいシステムによって、マーク、タックル、パス、ドリブルを行う際にAIが多くの情報に基づいて決断を下すようになる。
移籍もよりリアルに。プレイヤーとAIのチームは新しい方法で選手と契約できるようになる。任意、もしくは強制の移籍金が発生する買い取りオプション付きのレンタル契約などにも対応。さらに、AIの監督から提案されたトレード移籍のオファーに対応している。
初期設定オプションも新しくなる。キャリアモードをカスタマイズして、オーセンティックトランスファーで移籍交渉のリアルな体験を楽しんだり、買収により、チームの強化に欠かせない初期の予算を増やすこともできる。
プロクラブは「FIFA 21」内のオンラインモードの一つ。バーチャルのプロ選手を作成し、ピッチで自分のポジションについてチームメイトと共に真のオンラインサッカーをプレイできる。前作から練習試合を行えるようになったが、FIFA 21でもいくつかの新機能が搭載された。
今年の新機能は、クラブマネージャーがクラブのAIプレーヤーをカスタマイズすることができる。プロクラブの[管理]セクションの下に新しいタイルが表示される。このタイルから、マネージャーはチームの20人以上のAIプレーヤーの視覚的な外観、名前、およびキットをカスタマイズできる。
クラブには、ゲームにおけるすべてのフォーメーションについて、各位置でカスタマイズするAIプレーヤーがいる。すべてのクラブメンバーはタイルにアクセスでき、カスタマイズされているすべてのAIプレーヤーを表示できるが、AIプレーヤーを編集できるのはクラブマネージャーだけとなる。自分のチームをパーソナライズし、ピッチでクラブの仲間と協力して、カスタマイズしたアバターを紹介することができる。マネージャーがカスタマイズできるのは以下のもの。
クラブマネージャーは、最大5つのプリセット戦術をカスタマイズできるようになった。これは、プロクラブの[管理]セクションにある別の新しいタイルにある。
事前に設定された各戦術は、5つのゲームプラン(超防御、防御、バランス、攻撃、超攻撃)すべてをカスタマイズできる。クラブマネージャーは、戦術ページから5つの戦術のうち1つを選択して、カスタマイズを開始できる。
チームのカスタムまたはユニークなプレイスタイルに合わせて、各ゲームプランを選択してカスタマイズする。新しくカスタマイズされたAIプレーヤーも戦術メニューに表示され、クラブマネージャーは、AIプレーヤーに指示を与えて、自分のプレイスタイルを一致させることができるのだ。
これにより、カスタマイズした戦術プリセットを読み込んで、友達とプレイしたり、どのクラブメンバーがプレイできるかに基づいて戦略を変えることが可能となった。ピッチに行き、カスタマイズされたAIプレーヤーで仲間と一緒に戦術を試してみよう。
プロクラブのクイックマッチに参加するだけや、フォーメーションを編集したいだけの場合でも、戦術ではなく、クラブのフォーメーションからカスタマイズできる。
『FIFA 20』の新機能として登場した「VOLTA」ストリートフットボールは、人気を博している。VOLTAチームで、よりソーシャルにストリートフットボールを体験しよう。最大3名のフレンドとチームを組んだり、他のVOLTA FOOTBALLプレイヤーのコミュニティにドロップインで参加したりすることで、一緒に5対5のオンライン協力プレイを楽しめる。
新しいゲームスピード、インテリジェンスの上がったチームの動き、勝負の行方を左右する1対1など、攻撃、守備の両面で進化したゲームプレイを体感できる。
VoltaにおけるゲームプレイはFIFA 21向けに再設計された。マルチプレイヤーモードでプレイするオプションが追加されており、ユーザーは最大4人の友達とチームでプレイしたり、見知らぬユーザーと一緒に新しいコミュニティを立ち上げて、路上やコートでカジュアルなキックアバウトを楽しむことができる。また、シングルプレイヤーのゲームプレイも導入されている。
Volta Football for FIFA 21は、ブランドのアパレルからの最新のセレクションをアンロックするために、ユーザーに対して常に更新されたセレクションを提供する。
ギアアップ機能を使用すると、ユーザーはアバターを好きなだけパーソナライズでき、スポーツウェアやストリートウェア、髪、帽子、タトゥー、履物などユニークなアイテムのロックを解除することができる。
ギアアップのカスタマイズにおける各オプションは、さまざまな課題を通じて毎月リリースされるという。アディダスギア、コミュニティギア、およびFIFAのパートナークラブとの調整による限定クラブギアが利用可能になる。
FIFAのゲームプロデューサーであるサム・リヴェラ氏が、今作のゴールセレブレーションにおいて「ゲームの中で気分を害する振る舞いがあるとコミュニティから言われたため、それらを確実に削除したかった」と話したとおり、FIFA 21では相手に対して不快と思われる口に指を立てるなどのゴールセレブレーションはカットされることとなった。
また,プレイに専念するために、セレブレーションの時間も短縮している。とはいえ、新しいゴールセレブレーションも追加される予定で、FIFAユーザーにとっては楽しみな要素の一つとなりそうだ。
FIFA 21にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は導入されないことが決まっている。
FIFA 21にVARを含めないという決定の理由の1つとして、EA Sports開発者のサム・リヴェラは、ゲームプレイの他の部分での優先順位の問題を指摘する。
「ビデオゲームにおいては、システムがチャレンジをファウルか否かを認識しているため、他の優先度が高いと考えられる領域に焦点を合わせることにした。VARを将来的に導入しないという意味ではないが、FIFA 21に含める予定はない」
『FIFA』シリーズの人気モードである「FUT(FIFA Ultimate Team)」。ここでは、どのレジェンドがアイコンカードとして登場するかに注目が集まっている。前作ではケニー・ダルグリッシュ、イアン・ライト、ロナルド・クーマン、そしてジネディーヌ・ジダンが含まれたが、新作では新たに11人のアイコンが追加されることが決まった。
新アイコンは以下のラインナップとなっている。
公式ライセンスの領域の広さは『FIFA』の魅力である。『FIFA 20』では世界30のリーグと700以上のチーム、1万7,000人以上の実名選手を収録しており、圧倒的な情報量を誇る。
しかし、『FIFA 20』では、ユヴェントスのライセンスをコナミが取得したため、ピエモンテカルチョとして収録され、バルセロナにはカンプ・ノウ、バイエルン・ミュンヘンにはアリアンツ・アレーナがない。コナミが独占的なパートナーシップを結んだため、これらは次作も『FIFA』には登場しない。
『FIFA 20』で収録されている明治安田生命J1リーグについては、Jリーグが2020年もEAとトップパートナー契約を継続することが決定。新作にも搭載されることが決定している。