ゲーム内に登場するマルカルスの伝説の書物をプレビューし、スカイリムのこの危険な一帯を探検する中で遭遇する可能性のあるリーチの民について学びましょう。
リーチのクランについて
帝国書記、テオフォ・ハーヴィアン著
(第二紀568年、レオヴィック皇帝統治時代に執筆)
「ブラック・ドレイク」のダーコラクがリーチの戦士を率いてシロディールに対抗するまで、リーチの民をうなり声をあげる蛮族以外として述べた学者はほぼいなかった。
タムリエルの他の人々は、リーチの者を無秩序な状態で存在する、手に負えない大規模な集団と見ている。
残念ながら1世代前に、ブラック・ドレイクの戦士がその無知の代償を明確に支払わせた。
シロディールの賢者たちが、現在帝都を支配するこの戦を好む民族について学ぶべきことが数多くあると気付いた時にはすでに手遅れだったのだ。
その必要に応じるため、現在指名された統治者であるブラック・ドレイクのカダッチが管理する、マルカルスでの7ヶ月におよぶ貿易大使の経験から、リーチとそのクランについて学んだことを書き記そう。
序文:リーチには様々なクランが数多く存在し、それぞれが独自の性質や伝統を有している。
一ヶ所に恒久的なキャンプを設置し、定住するクランもある一方で、遊牧民であり続けるクランも存在する。
クランは大家族と故郷の村の中間的な存在であり、中にはクラン内で血縁関係にある者もいるが、それ以外の者はクランへの忠誠を示すためにクラン名をつける。
新しい土地に居住するため、または獲物の群れを追うため、あるいは無秩序な時期には近隣の地域の襲撃や略奪をするため、気の合うリーチの者の一団が集まれば、いつでも新しいクランが出現する。
その結果、クランは驚くほど流動的になることがあり、時間と共に分裂や再編成が行われる。
各クランは族長が統制する。
中には自ら首領、代弁者、長老と名乗る者もおり、クランは男性と同じように女性にも率いられることが多い。
「王」や「女王」と名乗る者も少なからずいるが、ほとんどのリーチの民は自身をその様に呼ぶのはどこか気取った感じがすると考えている。
リーチではもう何十年も、わざわざ自らを王だと主張するクランの族長はいない。
だが、その者が王の称号を主張するに足る強さを持つと十分な数のリーチの民が同意すれば、如何なるクランの族長も王あるいは女王となれる。
事実、歴史的には多数のクランの族長が同時期に王位を名乗る時代もあったが、リーチの民がよく言うように、リーチでは誰もが王になれるが、リーチの王となれる者は誰もいない。
その称号はダーコラクでさえ主張しなかった。
現在に至るまで、リーチの民はロングハウス帝を自らの自由意思で従った戦いの統率者と見ている。たとえそれがシロディールのリーチの民の王や女王であっても、王や女王にひざまずくことはより弱い人々がすることなのである。
すでに述べたように、リーチには数多くのクランが居住している。
ほとんどは小規模なクランで、小さな村や、遊牧民の集団や、人里離れた洞窟や地域にある略奪者の住み家だ。
しかし、リーチを訪れる旅人なら誰もが知る有名なクランには以下のものがある。
ブラック・ドレイク:人数としては少ないブラック・ドレイクは、偉大なる武将ダーコラクによって誕生した。
敵からも味方からもブラック・ドレイクと呼ばれたダーコラクは全リーチ人を彼の旗の下に結集させ、シロディールを征服してロングハウス帝の血統の基礎を築いた。
彼の近親やリーチの友人は、有名な呼称を自らのクラン名とした。
必然的に、他のクランは普通なら命令を下す規模のクランでありながら、ダーコラクの親族にはより多くの敬意を示している。
また、総督のカダッチもブラック・ドレイクである。
シンダーハート:しばしばマルカルス付近で見かける好戦的なクランであるシンダーハートは、捕虜を生きたまま燃やすことで知られている。
彼らは犠牲者の空の胸の空洞に熱い石炭を詰めることで、ブライア・ハートを用意すると言われている。
ただでさえ陰惨な儀式に対する、恐ろしい改良点だ。
イーグルシアー:誇り高く好戦的なイーグルシアーは、他のクランが子供たちの世話をするようなやり方で確執を育てる。
これは外部の者との接触を妨げるように思われるかもしれないが、実際の彼らは友好的で、口論の相手でなければ心を開く。
イーグルシアーの者にとって、単に他の土地からの訪問者はリーチの抗争相手に値しないのである。
ゴーストソング:東リーチの荒野に生まれた孤立を好むクランであるゴーストソングは、その強力な魔女と忠実なウェアウルフで知られている。
彼らはナミラに対して特別な崇拝の念を抱き、彼女を霊魂の女王と呼んでいる。
ヒルハンター:マルカルスの南の山中に居住する遊牧民の狩人であるヒルハンターは、木工技術で有名である。
他のクランの間では、ヒルハンターの者からあえて狙われない限り、彼らを追跡できる者はいないと言われている。
リバーエルク:大所帯を誇るリバーエルククランは、カース峡谷全体に数多くある半恒久的なキャンプで暮らしている。
彼らはよそ者のやり方に不信を抱いてはいるが、自身がクランにとっての友であることを証明するよそ者とは進んで取引をする。
シェイドフェザー:幸いなことに少人数であるシェイドフェザーは、ハグレイヴンの強力な魔術結社の支配下にあるクランだ。
彼らはリーチのあちこちで旅人を待ち伏せし、捕虜となった者を闇の儀式で殺害する。
他のリーチのクランでさえ、邪悪な彼らからは逃れられない。
シェイドフェザーの者はしばしばキャンプを移動し、不運にも偶然出くわしてしまった者は誰であれすべて殺害する。
ソーンルート:獰猛で強いソーンルートは、通常ブライアロック近辺で野営している。
彼らはシェイドフェザー同様ハグレイヴンに率いられているが、近隣のクランとは友好的な関係を維持し、激しい怒りはよそ者に向けるために温存している。
クランの戦士の多くがブライア・ハートになることを選び、戦闘でのソーンルートをとても危険な存在にしている。
ワイルドスピア:マルカルスの近くに土地を持つ定住クランであるワイルドスピアは、ハーシーンに心身を捧げ、儀式の狩猟でこの追跡の師を称賛する。
彼らは人間、中でも強く賢い敵は、流血の儀式に最適な獲物だと信じている。
まもなく登場するDLCゲームパック「マルカルス(Markarth)」では、リーチの岩だらけの荒野を探検することで、この伝説の書物の他にも様々なものを発見できます。
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スカイリムの闇の中心は、11月2日にPC/Macに登場するDLCゲームパック「マルカルス(Markarth)」で終焉を迎えます。